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「痛み入る」(いたみいる)の意味・使い方・同義語

「痛み入る」(いたみいる)という言葉の意味や使い方、同義語(類語)をわかりやすく解説していきます。

目次

「痛み入る」の意味

相手の親切・行為・配慮に恐れ入る気持ち。

相手からのさりげない配慮やきめ細やかな心遣いに対する感謝の気持ちを伝えるのに適した言葉です。
とくにメールや手紙に使うと思いが伝わるでしょう。

例文

「無理なお願いにもかかわらず、お骨折りいただき、痛み入ります」
「わざわざ丁寧なご返信をいただき、痛み入ります」
「雨の中、わざわざご足労いただき、痛み入ります」

では、「痛み入る」には、どんな同義語(類語)があるのでしょうか。

「痛み入る」の同義語・類語・言い換え

類語・言い換え

恐縮する

意味:非常に申し訳なくもあり、ありがたくも感じること

例文:「突然の訪問、本当に恐縮です」

恐れ入る

意味:相手の優しさや親切に感謝する。また、他人に迷惑をかけたときに、心から申し訳ないと思う。

例文:「こんなにたくさんのお土産をいただき、恐れ入ります」

かしこまる

意味:相手をおそれ敬い、礼儀正しい態度を取ること

例文:「上司からの指示に、すぐにかしこまって対応しました」

気が引ける

意味:やましい気持ちがあって相手に遠慮すること

例文:「彼におごってもらったばかりなのに、また頼むのは気が引ける」

心苦しい

意味:相手に申し訳ないという気持ちで心が痛むこと

例文:「こんなことをお願いするのは心苦しいのですが、助けていただけますか」

頭が上がらない

意味:相手に対して感謝や恩義を感じ、へりくだってしまう

例文:「彼には前から多大な恩があり、正直、頭が上がりません」

かたじけない

意味:相手から受けた恩恵や助力に対し、深く感謝して感じ入っている様子。

例文:「病気の時、毎日様子を見に来てくれて、本当にかたじけない気持ちです」

「痛み入る」のトリビア

言葉の豆知識

「痛み入る」の会話例

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そのセンス、羨ましい限りだよ

身に余るお言葉、痛み入ります

「痛み入る」の語源

「痛み入る」は、文字通り「痛み」が「入る」という意味合いから成る表現です。
歴史上さまざまな使われ方をしてきましたが、「痛み」というのは物理的な痛みではなく、他者からの親切や好意に対する感謝や恐縮の意味で使用するのが一般的です。
また「入る」の部分は、心に染み入るほど、深く心に響くことを示しています。

さいごに

「痛み入る」は、日本語の奥ゆかしさや繊細さを感じ取ることができる大和言葉です。
この表現を使うことで、たんに「ありがとう」と言うよりも、相手への感謝や恐縮の気持ちをより深く伝えることができます。ここぞというところで日常会話やメールで使うと、とても感じのよい丁寧な表現として相手に響くでしょう。

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